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第53回 全日本合気道演武大会に16名出場(5月23日) |
新緑が眩しい千鳥ヶ淵を見ながら田安門をくぐると、5月23日(土)の正午前の「日本武道館」付近は大勢の人で賑わっていた。 ひたちなか合気会の一行16名の出場者と3名の見学者の総勢19名が「第53回全日本合気道演武大会」に出場した。 武道館の内外では多くの知人や道友と再会するのも楽しみの一つである。
今回のひたちなか合気会の出番は第1部30番の為、3階席で少し見学したのち移動を開始した。 相変わらず地下の更衣室付近は大変な混雑であり早々に身支度を整え、熱気と緊張で息苦しいような地下通路で暫らく待機すると、我々の出番が近づいて来た。 広い大道場に誘導されアリーナに入ると、緊張し張りつめていた気持ちがスーッと解放された。
駆け足で自分たちの演武場である「青畳エリア」に足を踏み入れると、目前にY師範が見守っているのに気が付き一瞬緊張し重圧を感じた。 しかし大太鼓の合図でその気持ちは一瞬にして消され、何も考えず思いっきり演武を行った。
多くの観客や合気道の道友が見守る中で、通常はあり得ない事であるが、演武している自分達にしかわからない、ゆっくりとした何とも言えない静寂な空間が自分達を包んでいるような気がした。 あっという間に大太鼓が鳴り、我に返ると、次にさわやかで充実感で溢れてきた。 やはり日本武道館でしか味あえない緊張感や達成感・充実感である。 演武の出来は別にして、このような体験が自分達の日頃の成果や鍛錬の証として、心の進歩成長が見て取れたような気がしてならない。
帰路、東京駅を見下ろす地上12階の某レストランに移動し、暮れゆく都会の街を見ながらの反省会は、おしゃれな気分とおいしい料理と冷たい飲み物で、談義に花が咲き「日本武道館で演武したと言う」晴れがましい気持ちで、時間が経つのも忘れ楽しいひと時であった。
帰路は、便利になった上野東京ラインからの常磐線「ひたち号」は宵闇に包まれ、疲れた身体を心地よいシートが包み、予定通りの時間に勝田駅に到着し、本日の演武大会が無事幕をおろした。 (M・K記)

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