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第21回 明武館古武道演武大会に出場(2019.4.14) |
4月14日(日)第21回 明武館古武道演武大会が松戸体育館にて開催された。 明武館古武道演武大会は、ひたちなか市平磯にある「明武館道場」根本憲一宗家御一門の方々並びに交流団体による演武大会である。
「無比無敵流杖術」「為我流派勝新流柔術」をはじめ、「水府神道流居合術」・「鏡心流抜刀術」「日本空手道拳友会」「田谷の棒術」などの演武を拝見することが出来るまたとない機会である。
ひたちなかの合気道からは、17名が参加し【第Ⅰ部】では、 基本技・座技・半立技・片手・両手・横面打ち・正面打ち・胸肩取を演武し 【第Ⅱ部】では,変化技、徒手・胸肩取・後取・対剣杖技を演武させて頂いた。 同じく【第Ⅲ部】では 鹿島神流剣術の組太刀を演武し、其々が五十嵐師範から与えられた課題技を精一杯演武した。
「無比無敵流杖術」の由来には、槍の名手で流祖佐々木哲斉徳久が関ヶ原の戦いにおいて激戦中に槍先が折れ、その柄をもって奮戦し、その後、各地を遍歴、水戸地方に伝承。明和、天明の頃より民衆の自衛武術として伝承発達、無比無敵流杖術として隆盛を極めた。との説明がある。
長い間の時を経て磨き続けられ伝承されてきた「技やその精神」に思いを馳せると「民衆の自衛武術」というものは、武器を持てない一般民衆が身近にある棒や農具を武具とし大声で敵を威嚇して必死に戦い、如何にして身を守っただろうか、その深淵には、生きるか死ぬかの瀬戸際の中で、武術を習得する事で強靭な精神が養われ、体系化し武道の精神へと昇華していったのではないかという思いを自分なりに感じとらせて頂いた。
近年、毎年参加させて頂いているが、出場される流派の方々の演武を拝見すると、何かしら、新しい見方や感覚が湧いてくる。 この事を師に話したところ「見る眼が肥えて来たのであろう」との言葉を頂いた。 この思いを大切にして、これからの稽古に励んでいきたいと思う。
春霞の中、素晴らしい古武道の技を拝見することができた。 そして、新たな思いが芽吹いた一日であった。 (M・K記)

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2019春季少年部5~6年生合宿 (3・16~3・17) |
■恒例の少年部春季合宿が、去る3月16日(土)17日(日)の1泊2日で行われた。 この合宿は20年以上の伝統があり、4月に卒業する6年生と後継の5年生が参加 している合宿で有り、6年生から5年生への引き継ぎと、5年生がお世話になった6 年生へ感謝を込め送る意味で毎年この時期に行っているもので、白亜紀時代の岩礁が 今も残っている、ひたちなか市平磯海岸の「民宿ほりぞえ」を宿泊場所として行われた。 ■今回は、ひたちなか市の地元 松戸道場・那珂湊道場、隣の東海村少年団の東海道場 からも団員24名と指導者9名の総勢33名が参加して行われた。 ■第1日目は、市内「松戸体育館武道場」でトレーニングゲームや各種受身・基本技等 をゆっくりと大きな動きと合わせ細かい動作も確認しながら真剣に元気に行っていた。 その後、指導員のマイカーに分乗民宿へ移動した、部屋割りのあとはお待ちかねの美味しい夕食をワイワイ弾みながら楽しんでいた。また、食事後は大きなお風呂に入る機会の少ない現代っ子は、お風呂でも5~6名同士ではしゃぎながら汗を流して心地よい湯に浸かっていたようで、指導員にその様子を楽しそうに報告してくれる子ども達であった。 入浴後のミーティングや発表会では、6年生と5年生や指導員が、フルーツケーキを味わいながら楽しそうに談笑する姿が見られた。また、5年生からは卒業する6年生へお礼の言葉が贈られた。一方6年生からは、合気道少年団での懐かしい思い出や指導員への感謝の言葉、また5年生への励ましの言葉が多く寄せられた。 ■2日目は、早朝6時に起床後、近くの平磯中学校に移動し、ストレッチ主体のトレーニングを行ったのち、平磯海岸の遊歩道を探索し民宿に戻り 炊き立てのあつあつご飯と磯の香のみそ汁の定番の食事を摂った後、昨日と同様に指導員のマイカーに分乗し、8時30分には那珂湊港を見下ろす「那珂湊武道館」に場所を移した。 ■2日目のメインは6年生による「卒業演武」である。 最初に身体慣らしや、今まで以上のダイナミックな受け身や基本技10種の学習を全員で行ったあと、いよいよ6年生による卒業演武である。 当日参加の指導員も含め9名の中から1名の指導員を6年生が受け者に指名し、それぞれがこれまでに習得した技を基に「3分間の自由演武」を行った。 5年生や指導員他に見学に訪れた保護者等多くが見守る中で、120畳の武道場に立つ勇気と自分一人だけの演武は緊張で一杯のはずである。 初めは堅さも見られたが、技を重ねるにつれて大きな声も出て力強い逞しい演武となった。 特筆すべきは、子ども達は緊張した中でこそ集中し未知の潜在能力が引き出され、今までの稽古の成果が充分表れて元気よく凛々しく感じられた。 (これは、6年生にとってかけがえない思い出と大きな自信に繋がったようである。) 13名の卒業生全員の力一杯の演武も無事に終了した時には、素晴しさやその感動溢れる雄姿は、那珂湊海岸の海面に照らされた陽の光と同様に輝いていた。 見学の5年生や指導員・保護者の方からも大きな拍手が送られた。特に保護者の方には、素晴らしい我が子の演武に感激し、その成長に眼元を潤ませる方もおられた。 見守った5年生達は、6年生の素晴らしい技や気迫に感動し、来年は自分達の番だと心を新たにしていたようである。 また、指導員はこれまでの6年生の歩みを身近に見守って来ただけにその進歩成長をしっかりと感じ取りつつ感慨深いものがあった。 (Y.S記)

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